岩波書店の雑誌「科学」から、原発再稼働に関する無料公開論文紹介

岩波書店の雑誌「科学」から、原発再稼働に関する無料公開論文を紹介
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/e-Kagaku.html
 

◆新規制基準の重大事故対策の実態
「3.11以後の科学リテラシー no.17」(『科学』2014年3月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_201403_Makino.pdf

 「新規制基準は,既存の原子炉(少なくともその多く)を,それほどのコストをかけない
 改修でパスさせることができるようなものになっています。効果がないわけではないにし
 ても,十分かどうかは疑わしいものです。」(リード文より)

著者:牧野淳一郎[まきの じゅんいちろう]
 日本の天文学者、東京工業大学大学院教授。専門分野は計算天文学。 

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◆事故時に避難を要する既存炉はすべて“バッド・デザイン”
「ヤツコ元NRC 委員長との対話から:原子力発電の将来――「バッド・デザイン」と一蹴するヤツコ氏の真意」(『科学』2015年4月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_201504_Sato.pdf

 ヤツコ元NRC委員長「(福島第一原発2号・3号炉では),最初に3 日間の猶予がありながら
 安定化できなかった事実は重大だ。強大な津波が原子炉を襲う。炉心が露出する。炉心溶融
 が起こる。それで簡単に原子炉事故へと直行してしまう設計がそもそも欠陥なのだ。
 バッド・デザインなのだ。」
 ヤツコ元NRC委員長「福島事故の教訓として,これまでに重要な安全対策がいくつも提言され
 ており,これからもまだ多くが出てきます。そのことが脳裏にある以上,私は,あたかも福島
 事故が起こらなかったかのように淡々と認可証を発行することには同意しかねるのです。」

著者:佐藤暁[さとう さとし]
 原子力コンサルタント。02年まで米ゼネラル・エレクトリック(GE)社原子力事業部。

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◆被曝を防げるのか
「泉田新潟県知事インタビュー:過酷事故に備えられていない日本」(『科学』2015年5月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_201505_Izumida.pdf

 泉田知事「原発事故は二度目の「敗戦」ではないでしょうか。一度トラブルが起きたら,その
 トラブルをいかに押さえ込むかを考慮しなければいけないのに,そうではなく,トラブルが
 起きないことにしようというのは,結果として被害を拡大して,地域住民に多大な被害を
 及ぼします。」

著者:泉田裕彦[いずみだ ひろひこ]
 新潟県知事(04年から)。全国知事会において危機管理・防災特別委員長。

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◆大噴火を何十年も前から予測できるのか
「火山学者緊急アンケート――川内原発差止仮処分決定の記載に関連して」(『科学』2015年6月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_201506_kazan.pdf

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◆世界水準の本当の姿と未対応課題の山をかかえる日本
「原子力発電所の安全審査と再稼働No.10
アキレスを追いかけるカメ――世界水準と日本の原子力の位置」(『科学』2015年7月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_201507_Sato.pdf

「がむしゃらに再稼働を目指した対応だったため,多くの重要で難しい問題が未着手,未解決のまま放置されてしまったからです。……未着手,未解決のまま放置されてしまった厄介な問題,とは言っても,米国などではとっくの昔に解決済み,あるいは対応済みとなっている具体例を,実際にいくつか洗い出してみましょう。」